バイオ発電Bio oil diesel generation system
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特殊触媒により植物性油脂を燃料として利用するバイオ発電
※写真は当社のバイオオイル特殊触媒システムコンテナです。
バイオオイル特殊触媒システム
バイオマス発電においては、固体バイオ燃料(間伐材・もみ殻など)をその原料として利用することが多く、液体バイオ燃料(バイオディーゼル燃料・バイオエタノールなど)は固体バイオ燃料に比べて製造工程が複雑でコスト高のため、原料としての利用はまだまだ少ないのが現状です。
当社は、製造工程に課題のある液体バイオ燃料の研究・開発に注力し、今般、植物油脂を原料とした「発電用ディーゼルエンジン燃料(=バイオオイル)」を製造する「バイオオイル特殊触媒システム」を構築しました。
通常、ディーゼルエンジンに経由の代替燃料として植物油脂をそのまま使用すると、フィルターやノズルなどに目詰まりが生じるなど、エンジンに様々な不具合を引き起こして、最終的にはエンジン停止に至ります。
「バイオオイル特殊触媒システム」は、燃焼効率を向上させる触媒を植物性油脂に加えることで、発電用ディーゼルエンジンへの燃料使用を可能にするシステムです。当社は、このシステムを活用することによって実現可能となった、シンプルな発電方式とメンテナンスの容易性を有する低コストのバイオオイルディーゼル発電を提案いたします。
バイオオイルディーゼル発電の利点
- 燃料となるバイオオイルが、化石燃料に代替するため、結果的に二酸化炭素排出量の削減効果を有します。
- バイオオイルの原料に持続的生産が可能な植物性油脂(*1)を利用するため、原料資源が枯渇しない再生可能エネルギーです。
*1:価格や供給量の安定性からパーム油を利用。 - コンテナ収納で小型化された発電ユニットのため、屋内外に設置可能です。
- -10度でも凍らない管理の容易なカシューナッツオイルを使用します。
- 植物油だからNOxの排出量が低レベルになります。
- 太陽光の1/10面積で同等の発電力が見込めます。
独自開発のチューニング技術
植物油の不完全燃焼を解消するため、独自開発したチューニング技術により燃焼効率を高めることに成功し、植物油の完全燃焼を実現しました。
- 植物油の完全燃焼:特殊触媒によって燃焼効率を改善し、植物油の不完全燃焼を解消
- エンジンチューニング:燃焼効率の改善に対応するエンジン強化チューニング
- エンジンの安定稼働:冷却効率の改善、独自開発エンジンオイルによる稼働率の改善、定期メンテナンスの実施